はじめに
特にアニメを見始めたばかりの方に向けて、管理人が独断と偏見で選びました。(なるべくネタバレなしで書いていきます)
あらすじとおすすめポイントごとに紹介したいと思います。
ラブコメは好きだけど恋愛物は・・・という方の入り口にもなれたら!
ちなみに本作はアニメ映画となります。
ジョゼと虎と魚たち~外の世界を恐れる女性と夢に邁進する男性~
【主要アニメスタッフ】
監督:タムラコータロー
シリーズ構成、脚本:桑村さや香(ドラマの脚本で活躍されています)
アニメーション制作:ボンズ(代表作『鋼の錬金術師』『僕のヒーローアカデミア』など)
~あらすじ~
海洋生物学を専攻する大学生の恒夫は、ある夜のバイト帰りに坂道を猛スピードで下ってくる車椅子の女性、ジョゼを助ける。ジョゼの手助けのアルバイトとしてジョゼの相手をすることになった恒夫が、様々な場所へと外出に付き合わされるうちに距離を縮めていく───
作品の見どころと感想
①序盤の与えられる女性と、与える大学生の交流が見どころ
ヒロインのジョゼは脚に障がいを持った女性です。
外出もままならない彼女は自室で好きな場所の絵を描いては、その場所に行く様を想像して過ごしています。外の世界に対する憧れはあるものの障がいのために諦めかけています。
一方主人公の恒夫は順風満帆の大学生。
海洋生物学を専攻し、スペイン語を勉強しつつメキシコの大学への留学のために日々奮闘しています。
外の世界が怖い車いすの女性と、外の世界に行くことが決まった大学生との対比が序盤では描かれます。
一人車いすで行くには難しい海、水族館、映画など健常者では当たり前に行ける場所に感動するジョゼがとても可愛らしく描かれ、同時にこれまでのジョゼの人生を思うと辛くもなる展開が繰り広げられます。
今までの分を与えられるジョゼとその手助けをしながら与える恒夫、その中で距離を縮めていく二人の微笑ましさが序盤の見どころとなっています。
②美麗な作画とちゃんとアニメとしての可愛さ
本作は恋愛ドラマのようなストーリーが繰り広げられます。
そのためもあるのでしょうがとにかく美術が美しいです。特に海、街並み、ジョゼの絵など目を引く作画が印象的でした。
まるでリアルな恋愛ドラマな本作ですが、ジョゼや恒夫のアニメ的なデフォルメされた表情などアニメーション的な可愛さも描かれているのも、俺たちはアニメを作ってるんだというスタッフのこだわりも感じました。
③2人の立場が逆転する終盤
序盤では与えられるジョゼと与える恒夫が描かれるんですが、終盤では与える立場と与えられる立場が逆転するんですよ。
終盤恒夫にある出来事が起こり、真の意味でジョゼの辛さを自覚するシーンがあるのですが、そんな恒夫にジョゼが喜びを与える。
そんなジョゼの今までの人生と感謝が具体的な形で示されるシーンはボロボロ泣きました。
本作は当然ラブストーリーなんですが人間の心の交流、人生をどう生きるのか、そんなことを考えさせられました。ほんと名作。
おわりに
ストーリー、作画、美術、音楽など全てが光属性で描かれたような本作。(眩しい、眩しいそんなに光るなよ)
アンデッドのように生きる管理人にはあまりに眩しい本作ですが、万人にオススメの映画となっています。特に恋愛映画見ないよというアニメ好きにオススメしたいですね。
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駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
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